新連載スタート! 俺流のテクニック&リグで新たなる釣りの世界を発見したい
エピソード2:アイスジグの新リグ開発中、その名もスイッチブレード・アイスジグ…(仮)

 アイスジグはここ最近話題によく上がるメバル釣りでも確立されたルアーの一つなのだけど、もっと簡単に操作して、なおかつ釣れるものとしてカスタムバージョンを発案できないものだろうか。投げて巻くだけで効果が出るものねぇ…。まぁ、ぼちぼち検証していこう。

●父さんは毎晩、夜なべである…



 「アイスジグをベースにより簡単になんでも釣れるリグの考案とは…」。なにか良い案。斬新な、もっと簡単なリグはないものか…。課せられた課題は思ったより難しい。
 もっとも、フィールドテストの試作第一号くらいは準備しておかねば先に進めない。というわけで、日夜、仕事から帰ると食卓テーブルの前でアイスジグをいじりまわす。
 時にはフライタイイング用のバイスに挟んで眺めてみる。氷に穴を開けて真下に落とし、上下させるだけでダートアクションに変え、魚の興味を引かせ食わせる。アイスジグの名はそんな使い方から付けられたはず。見れば見るほど良く考えられたルアーだ。すでに完成されたルアーだとも思える。

 
●とりあえずテスト。まずはノーマルで

 3/9、陽が昇ってから先日即席で作った試作モデルを仕込み、廿日市(小田島公園付近)を見て回る。天候は曇りのためタレックスのイーズグリーン(←ここ重要!)に頼り魚影を探して移動を繰り返すのだが、どこに行ってもいるのは“おしゃぶり”が似合いそうなチビメバルばかり。あれ? これじゃあ、ルアーの方がデカいじゃん! 「あかん、テストにならへん(※ヒットマンは凹んだ時の独り言によく関西弁が出るのだ…)」。
 仕方ないので更に西へ、目的地は柳井(山口県)へと変更だ。夕方までにケリをつけて戻らねば若(息子)の“お食い初め”に間に合わなくなる。もし遅れようものなら大奥になにを言われるやら…。それこそ外交支援金(釣行費)の配賦を止められかねない! 一大事である。時間以内に結果を出し帰還する、まさにたった一人のトーナメントのような一日は始まったばかりだ。

 午前10時を過ぎたころ岩国を通過、点々と港を見て回るがテストに使えそうなフィールドが見つからない。この辺りには詳しい方が近くに住んでいるのを知っていたのだが、早急に帰らなければならなくなる事態を想定して極端に短い釣りのために声を掛けるのは申し訳なくも思い、結局連絡することを諦めたのだった。「あそこしかないか…」。私は左手の海を見ながら視線をずらし遥か先の海岸線に向ける。
 実は家を出る前からここまで来るであろう、いや、来なければ試せないであろうということぐらいは考えていたのだけど、またこの道を帰らなければならないことまで考えると気が重い。私は昨晩たった30〜40分の釣りのために山陰まで行って帰ってきたばかりなのだ!(釣りバカどころかもう変態である)。

 ポイントに到着し、港の防波堤の外側を見ながら歩くとメバル釣り師が良い型を上げているのが見えた。さっそくノーマルのアイスジグをセットして流れのヨレにキャスト、カウントはほとんど取らずにトゥイッチを入れて巻いてくるとワンキャスト目から15cm程のメバルがヒットしてきた。「よしよし、もう少し大きいものも居るに違いない」そう思いながらキャストを繰り返す。
 しかし、コンスタントに上がってくるのは12〜15cmくらいのモノで、どうしても大きさが今一つ望めなかった。「もっと沖のサイズのデカい群れを探さねば」。そう思い更に流れの激しい防波堤の先端に向かってみる。



 ただでさえ簡単に釣れるフィギュアエイト。アイスジグのさらなる可能性を求めて、初めて釣りをする人でも簡単に楽しめるリグを作ることが私の課題なのである。
 いざ、山口へ

 現場到着。まずはノーマルでトライ

 デイゲームでは必需品の偏光グラス

 フィギュアエイトで誘ってみる…

 当たり前だが釣れます!


 
●いよいよ投入、Newリグ

 たどり着いた自分を待っていたのは、目を見張る光景。ここは相変わらず凄い流れができている。まるで乱気流のように様々な方向に潮が動いて流芯すらよめない。「さぁて、ほな行こか」。時計は12時を過ぎている。時間も考えないと釣り人生が危ぶまれることになってしまう。
 ノーマルのアイスジグに見切りをつけ、今度はカスタムタイプの試作品を試してみることにした。これはアイスジグのテールフックに小型のブレードを付けたもの。巻くだけでブレードを回転させて魚を引き付けて食わせようという簡単な改造なのだが、逆にダートスイムの能力が生かせないところとサイズ自体が大きくなるという欠点を抱えていたりもする。
 期待半分、不安半分。例えるならそんな気持だった。そしてワンキャスト、ツーキャスト…。案の定、急にアタリは遠のいた。まぁ、最初からうまくいくわけなどない。原因を解読して改善していくためのテストなのだから。「デカいからなぁ…」。ノーマルの倍くらいの長さになるわけだし、おまけにキャストして着水する時にブレードがアイに絡んだりして帰ってきたルアーを見てガッカリさせられることもしばしば。悪い所ばかりではなくなにか良いヒントを掴むまでやるしかないのだが…。
 トゥイッチを入れるより簡単に釣るのが条件なら、ただ巻き以外に簡単な釣り方は考えられない。これだけのアクションでどれだけ身近なターゲットを捕獲できるのか。ほんと都合の良い話である。焦りも出てくる。

 それでもしばらく立ち位置を変えてはキャストを繰り返していくと待望のアタリが! 強めのアワセを入れると、さっきまでとは違う重量感が伝わってきた。「お、デカイんじゃないん?」。思わず言葉が出る。潮の流れもあるが引きも強い、テトラに潜られないよう手前でしっかり浮かせて抜きあげたのは20cmのメバル。日中にこのサイズなら、まず御の字だろう。フックを外し、画像をおさえるとすぐキャストを開始した。そしてしばらくするとまたアタリが! これも強めに合わせて強引に寄せてきたが、うしろで釣り人が見ていたために気を取られ、手前のテトラに入られてしまった。…痛恨のラインブレイク。
 しかし、数こそは出ないにしてもテールブレードをつけたジグスピナーとしての可能性もあるといってもいいのではないだろうか。言うまでもなく飛距離も十分すぎるほど出るわけだし、流れが強くても沈められる。そして、良くも悪くも明らかにサイズが大きくなるだけに、それを口にできるサイズの魚しか食ってこないという事実もうかがえる。また、テールのブレードを取れば、いつでもノーマルに戻せるという点は利点とも考えてとれないだろうか。


 カスタムタイプを投入してみる
 夜なべの成果は…
 勢いよくロッドが曲がる!

 いい感じで釣れました!




●今後はさらなる改良へ

 いいとこだけを挙げるとこうなるが、自分の子が可愛いのと同じで自分なりに工夫したルアーもやっぱり可愛いのだ。
 その後、さらに1匹20cmを追加して終了にしたが、見切られた時のローテーションで使い分ければ効果が出る時もあるかもしれない。そう感じた釣りだった。ひとまずこのタイプはスイッチブレードと呼ぶことにしよう。
 大きな課題はサイズ、そしてブレードの絡みなどがあるが、今後別のバリエーションを考えていく上でもこれも追及する必要はあると思う。なかなか簡単にはいかないものだ。なにはともあれ、おかげで次のプロトタイプもすでにイメージができたのだが、果たしてどうなることやら。

 See you next discovery !
メレット、デメリットがわかったので、さらなる進化に期待したい!
梶本 林宏(カジモト シゲヒロ)
ラパラモニター、グラシーズ白島モニター
 ロック“HITMAN” 梶本
幼い頃から捕獲(ハンティング)術を両親から叩き込まれる。ダンゴ虫集めに始まり昆虫、両生類、鳥類、爬虫類、哺乳類、鉱石(化石含む)と、あらゆる採取方法と勘を磨く上で最終的に未知なる水中の住人に興味を抱くようになる。友達と野良犬を引連れて野山を駆ける頃もあり、野良犬のボス呼ばわりされることも。NBCのバストーナメント等ほとんどの釣りを経験するが、鮎の友釣りと磯の餌釣りだけは全く経験を持たない。関西を中心に某ショップの専属トーナメンターのような位置付けとなり、参戦すると賞は取って来るものの、時間と資金のやり繰りで参戦日数とポイントが貯まらず頂点には届かず仕舞い。現在、会社の幹部の「秘密?」を知ってしまった報いとして大阪から広島に飛ばされ、中国地方を拠点に活動する、悲運でしたたかなトレジャーハンターである。
Special Thanks!
 
 


file:///C:/Documents and Settings/Yoshiaki Ihara/デスクトップ/ANGLER'S WEB SITE/html/FISH!.gif
Copyright (C) 2008 OFFICE GENCO. All Rights Reserved.