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| 不思議なシチュエーションでのキャッチ ボラ稚魚がメインベイトのこの時期は水温の変動が大きく、水温が下がる下げ潮ではいまひとつ釣果に恵まれなかった。そこで水温が安定する満ち潮でまずまずの釣果を得ていたのだが、とある日の釣行でこれまでにないシチュエーションでのヒットに遭遇した。5月16日(金)に釣友の所君と天満川へど干潮から満ち上がるタイミングでウェーディングで釣行。この日はお決まりの橋脚周りではなく、オープンエリアのブレイクに着いているシーバスを狙ってみることにした。 河川のウェーディングではたしかに橋脚周りでの実績が高い。橋脚周りは流れ、地形に変化があるのでシーバスが着きやすいし、橋にはたいてい常夜灯があってその明かりが橋に当たって水面に明暗部を作る。そして明るいエリアにはベイトが集まり、シーバスは暗いエリアで捕食の機会をうかがっている。 橋脚周りはこんなふうに魚がどう動くかのシチュエーションが思い浮かべやすい。また橋脚に明暗部という明確な目標物があるので対応する釣り方も立てやすい。しかし明確なぶん、当然人が多く入る。そのため釣り荒れも早い。 オープンエリアは干潮時の地形把握と実際に何度か立ち込んで流れを感じないとシーバスが着く場所を絞り込むのが難しい。だがそのぶん自分でポイントを開拓する楽しさがあり、狙った場所でヒットさせたときの興奮は何度やっても飽きないのである。 そこで今回は、以前チェックして見つけたブレイクを狙ってみることにした。しかも水面には川沿いのビルから漏れる光が当たっており、うっすらと明暗部ができている。満ち上がりのタイミングに明暗部…。ブレイクにシーバスがいればあとはルアーを投げるだけである。 私は所君にシーバスが着いているだろうエリアを先に釣ってもらいたい。なんでも彼は前日、下げ潮で釣行していたのだが、結果が思わしくなかったようで、うまくいけば1投目でヒットするかもしれないので彼の驚く顔が見れそうである。 私は邪魔にならないよう、シーバスが追っているだろう、ボラ稚魚をイメージして流れの中でもしっかりと動いてくれるデュオのタイドミー120SURF(カラー・レッドヘッド)をチョイス。アップでキャストして正面まで流してリトリーブにトゥィッチを交えて探ってみることにした。 こちらはブレイクもないまさにオープンエリア。そのため、本当になんの狙いもないただのキャストだったのだが、ルアーに小さくトゥイッチをかけたとき、手元にかすかな感触を感じた。 「まさか?」と思いつつも普段からアタリに対し、アワセを入れるクセがついている私はとっさにアワセを入れていた。するとロッドが曲がり、感じ慣れた重量感が手に伝わってきた。思わず「うっそー! 所君これいったわ」と発してしまった。 さほど大きくはないことと、あたりに突っ込むようなストラクチャーもないのでスムーズに寄せることができた。最後に水面で暴れられたが無事シーバスをランディング。計測すると65cmを超えていた。しかし不思議なシチュエーションでのヒットである。下流からボラ稚魚を追っていたものがヒットしたのだろうか、それとも上流から下流へ流れてきたものか…。ど干潮からの満ち上がりというタイミングだけにどちらもありえる…。判断しかねるところだ。 そこで今度はダウン気味にルアーをキャスト。同じようにトゥイッチをかけると、またも小さなアタリ。そして条件反射のフッキング。「所君、またいったわ!」と申しわけなさを感じつつも引きを楽しみランディング。こちらは60cm未満のシーバスだった。所くんは、ルアーを何度か変えてみたが本命と見込んだポイントでは反応がまったくないのである。「?」が頭を回り続け、このまま粘って解明したいのだが潮が満ちて脱出を余儀なくされ納竿となった。 岸に上がってからも所君と今回のヒットについて話をしてみた「実は知ってたんじゃないんですか(笑)」と所君は言うのだが、私もこのタイミングのヒットにはとまどうばかりである。 予測できるシチュエーションとしては「満ち上がりで水温が上がってベイトが遡上し、ブレイク付近にいたシーバスがつられて動いた」か、前述した「下流からボラ稚魚を追っていたものがヒットした」か「上流から下流へ流れてきた群れ」かだろう。 どちらにせよ、ベイトに合わせたルアーでヒットさせることができたのだから、ルアー選択は間違ってなかったといえる。あとはシチュエーションの絞り込みができればよりヒットに近づけるだろう。 今後はメインベイトのボラ稚魚がさらに上流へ遡上していく。つられてシーバスも捕食エリアを上流に移していくので我々アングラーも日に日に上流へ移っていくことになる。突拍子もないタイミングでヒットした今回の状況をベイトが変わるまでにはなんとか突き止めたい。 釣行データ ●釣行日:5月16日 潮汐:大潮 満潮19時03分 干潮01時03分●ポイント:広島市中区・天満川 ●タックル ロッド:ダイワ/モアザン ブランジーノ ナイトメア カスタム91.5L リール:ダイワ/セルテート 2500Rカスタム ライン:サンライン/キャストアウェイPE 1.2号 リーダー 22ポンド ルアー:デュオ/ダイドミノー120SURF ●レポート:林 健太郎(パワースポーツ広島店店長) |
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