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| 狙ったポイントでこれだと思ったミノーで釣った1匹 春、天竜川には毎年、サツキマスを狙う多くのアングラーが集う。昨秋、海に下ったアマゴが立派なサツキマスになって、春に川に帰ってくる。それを狙い撃つこの釣りは、他の魚釣りとは一味違って非常に感慨深いものが、アングラーひとりひとりにあるのではないだろうか。確率が高いとは決して言えない釣りではあるが、一度、その美しい魚体を手にしたら、もう止められなくなる。そんな理由からか、この天竜川にはサツキマスの虜になってしまったアングラーが少なくない。----- 大河川天竜川。天竜川は河口に近づくほど、川幅も広く狙いを定めるのが難しい。堤防を車で走りながらではポイントは見つけにくい ----- サツキマスを狙うためには、遡上してくる魚のペースに合わせて序盤は下流域から、後半戦になるに従って上流域へとアングラー自身も移動するのが一般的である。時期に合わせたこういった移動とは別に、1日の釣行の間に右岸から左岸へ、下流から上流へと大きく移動して居着いた魚を狙う方法や、それとは別に一箇所で遡上してくる魚を待ち伏せる方法もある。攻めるポイントも深場、瀬、払い出し、障害物の際など、大河川の天竜川にも数多く地形と流れに変化のあるポイントが存在する。ルアーの種類も、スプーンで川底を転がしながら狙ったり、ミノーでリアクションバイトを積極的に誘ったり、他にはフライで攻める方もおられる。このように狙い方は多種多様であり、ゲーム性が非常に高いことも人気のある一因かもしれない。 昨年は数、サイズともに絶好調と言われた天竜のサツキマスであるが、今年は(例年のように)非常に手強い印象を持つ。ルアーを追ってきたのに食わせられない、食ったのに食いが浅い、ファイト中にバレてしまうなど、私だけでなく周囲からも苦戦しているという声を聞く。 先月、スプーンで小ぶりのサツキマスを手にしてから、全くアタリから遠のいてしまっていたが、当日は新しいミノーを試したかったため、雨にも構わず早朝から釣行した。 足下の流れのない浅場と、本流の深場の間にある掛け上がりを上流から下流へと下りながら攻めて行く。初めて使ったデュオのグレイスミノーエレナ70F、発売前のサンプル品であるが、50Fが渓流で好調なことから、このルアーには自然と期待してしまう。早速、本流の表層でトウィッチした70Fにアタリがある。上がってきたのは42cmの良型ウグイ。ウグイがヒットするルアーはサツキも釣れると個人的に思っているので、70Fには今後も期待してしまう。
----- 先月末にスプーンで釣ったサツキマス。シーズン初期、型が小さい頃にはスプーンも含め、様々なルアーを使うことが多い(写真左上)。細身のボディが、この時期のアユと非常にマッチしているグレイスミノー70F。発売される日が待ち遠しい(写真右下) ----- その後、これも初めて使用するデュオBayRUF S-50にルアーを変えてみる。シーバス用のシンキングミノーがサツキマスに有効であることはあまり一般に知られていないかもしれないが、デュオのタイドミノーCD75が東北地方限定でトラウト用カラーがラインアップされていることからもわかるように、トウィッチを入れたときの絶妙なヒラ打ちは非常に高い効果が期待できると思う。私も天竜川のサツキマスにはCD75をよく使用しており実績も高い。今回は、CD75よりも一回りも二回りも小型のS-50を選択した。ここ最近のサツキマスの反応の渋さを考えると、ミノーのサイズを下げたかったのが理由だ。 ミノーを変えてからの3投目、流れの中の深場で軽いトウィッチに魚が反応した。決して大物の手応えではないが、グググンと首を振る動きが手元に伝わってくる。寄せてくると、浅場に入った途端にジャンプ、魚体を目視で確認できた。本命のサツキマスだ。その後、右へ左へ走り回り、独特の反転を見せて抵抗されたが慎重に岸際にずり上げた。 30cm。天竜川のサツキマスのアベレージにも満たないサイズかもしれないが、狙ったポイントでこれだと思ったミノーで釣った1匹。なんともいえない喜びを感じながら、サツキマスを優しく川に帰す。 今シーズンも中盤戦へと突入した天竜川のサツキマス。今から後半戦に掛けては、例年、大型が釣れる時期でもある。このゲーム性の高いサツキマス釣りに挑戦してみてはいかがだろうか? 天竜川漁協では9月30日までの間、サツキマスダービーを開催している。秋にはダービーの表彰式と合わせて、サツキマス(アマゴ)の放流会が催されている。昔は職漁の対象となるほどだったサツキマスも今や希少であり、アマゴの放流によってなんとか遡上数を確保できているのかもしれない。将来、この川にもっともっと多くのサツキマスが遡上するようになることを祈って止まない。 釣行データ ●釣行日:2008年5月11日(日) 天候:雨 気温12℃,東北東の風1m/s●ポイント:静岡県浜松市・天竜川 ●天竜川漁協遊魚料 年券:4000円 日券:1500円(現場売りはそれぞれ500円増し) ●タックル ロッド:スミス/マジカルトラウトMT−70L リール:ダイワ/カルディアKIX2004 ライン:バリバス/スーパートラウトアドバンス5lb ルアー:DUO/BayRUF S−50(RS緑金,DMベイグリーン)、 グレイスミノー70F(SHアユ)、50F、 グレイスシャッドSR−S、タイドミノーCD75他 ●レポート/西城 雄二 プロフィール/静岡県内の海や川でのルアー釣りに熱中。季節により天竜川のサツキマス,遠州灘のヒラメ、遠州沖のカツオなどを追いかけています。DUOモニター Blog:釣り談義 ![]() |
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